【スマートメディカル株式会社】FARO REPORTで患者様への貢献を可視化。理解を共有し、PDCAを容易に

スマートメディカル株式会社

取締役執行役員 企画開発部長 足立信也 様
執行役員 事業戦略・財務企画担当 浦勇和也 様

最近では、受診前に医療機関のWebサイトで情報をチェックしたり、インターネットから診療を予約することが当たり前になりつつあります。しかしWebサイトは開設していても、アクセス解析にはまだ着手していない医療機関も少なくないようです。
クリニック向けコンサルティングを行うスマートメディカル株式会社の足立様、浦勇様は、FARO REPORT導入前にはGoogleアナリティクス活用のご経験がなかったと言います。浅草橋の「医の森クリニック浅草橋」に対してWebサイト運営サポートを含むマーケティング支援を行うお二人に、医療機関でのFARO REPORTのご活用方法を伺いました。

前任者が異動! 専門知識なしでもレポート作成できるFARO REPORTが救世主に

御社では、運営をサポートされている医の森クリニック浅草橋のWebサイトの分析にFARO REPORTを利用されていると伺いました。

浦勇様:
スマートメディカル株式会社では、PCC(プライマリ・ケア・クリニック)の考えのもとに、開業された医療機関に対してコンサルティングを行っています。PCCというのは、高度医療を提供する医療機関と連携した複数診療科目のクリニックを、患者の皆様が通いやすい駅前などの利便性の高い場所に立ち上げるものです。

医の森クリニック浅草橋は、このPCCの考え方を体現して浅草橋駅の真横にあるビルに2016年4月に開業してくださっています。まだ新しいクリニックですので、認知拡大がWebサイトを運営する上での1番の目的です。また、PCCや複数診療科目の便利さについてもWebサイトを通して知っていただきたいという思いから、診療科ごとの診療日、診療時間、担当医師などの情報をわかりやすくお伝えし、Webサイトから迅速に予約いただけるよう工夫しています。

今年4月からFARO REPORTをご契約いただいていますが、医の森クリニック浅草橋様の開業からは2年のブランクがあります。その間、Webサイトのアクセス解析はされてこなかったのでしょうか。

足立様:
実は前任者が独自でアクセス解析もしていましたが、異動で不在となり、担当が不在となっていたのです。現在は、浦勇がFARO REPORTでレポートを作成しています。

浦勇様:
前任者はGoogleアナリティクスに詳しく、自分でデータを分析していたようですが、当時は分析結果を共有して、関係者で意識を同じくするという文化もありませんでした。私が知る限り、誰もその内容を見ていません。

また、社内の様々な部署からWebサイトに関するレポート作成を求められますが、都度作業が必要で時間もかかり、なかなか難しい。そこで、FARO REPORTを導入しました。一度設定してしまえばレポート作成が非常に迅速、簡便で助かっています。

基本レポートで現状を可視化。理解を共有し、Webサイトの重要性を意識付け中

FARO REPORTで作成されたレポートは、どのように活用されていますか。

浦勇様:
今はまだ、現状の可視化に基づく意識付けの段階ですが、Webサイトによる患者様への貢献結果をPDCAとして把握できるという意識付けの意義は大きいと感じます。基本的には月半ば、月末にレポートを作成し、社内の関係者で意見交換をしています。着目すべき項目が基本レポートの構成に反映されていて、意識の共有が容易です。

毎月データをお伝えしてきた結果、医療機関の皆様にもようやく「Webサイトは大事だ」という意識が芽生えてきました。例えば、訪問者が増えてきているから、お知らせをどんどん更新していこう!といったことが実際に起きています。

Webサイトに来てくださる方が増えると共に、徐々に受診者数も増えてきています。先日は勤務されている医師のお一人がテレビ番組に出演され、その月の訪問者数が一気に跳ね上がりました。テレビ出演の効果が、きちんとデータでも確認できてうれしいですね。

将来はサイトと予約システムのデータ連携も。FARO REPORTのカスタマイズに期待

将来は、FARO REPORTをどのように活用されて行こうとお考えでしょうか。

足立様:
将来的には、Webサイトと予約システムのデータを連携し、経営指標につながるような分析ができることを目指しています。医の森クリニック浅草橋では現在、外部の予約サービスを利用していますが、ゆくゆくはPCC事業の基本となる受付・予約システムを導入していく計画です。

私は以前、医療機関の予約システムの企画提案、運用にあわせたシステム開発に携わっておりました。医療機関の予約システム構築には、それぞれの診療科ごとに適した受付方法や予約・診療時間の単位が異なるなど、様々なノウハウが必要になります。

今後、受付専用予約システムの重要性は高くなるなることが予想されます。患者様のニーズに応えるだけでなく、医師や曜日、時間帯などで生じる混雑度合いのムラをなくすことも必要になってきます。FARO REPORTには、予約システムを中心とした院内システムとのデータを連携させた上で、経営指標分析としても活用できるツールになることを期待しています。

浦勇様:
現状では、予約システムはAPI非公開の外部サービスを利用しているため、Webサイト上で「診察予約」ボタンを押すところまでしかデータが追えません。そこから実際に予約に進んだかどうか、何分後に予約したか、といった情報が欲しいところです。

また将来的には、医療機関と連携させた関連事業の計画もあります。Webサイト外の情報まで含めた分析にも、FARO REPORTを役立てていきたいですね。FARO REPORTチームの皆さんからのご提案とサポートを、今後も期待しています。